松阪肉牛枝肉共進会
松阪肉牛枝肉共進会とは
最高品質の松阪牛を決める「松阪肉牛枝肉共進会」は、年に1度、11月の第2月曜日に東京都中央卸売市場食肉市場で開催されます。今年で67回目を迎える歴史あるこの会は、松阪牛の小売業者や流通業者らでつくる松阪肉牛協会によって、松阪牛の名声保持と優秀性をPRするために行われています。
このイベントでは、約50頭の中からさらに選ばれた8頭の枝肉(※)が出品され、生体のままでは判断できない肉質を見極めるため、目利きのプロがその質を厳密にチェックし、セリが行われます。
(※)枝肉:生体から血液や皮、内臓などを除去し、背骨を縦2分割したもの。
最優秀賞受賞牛について
年に一度の「松阪肉牛枝肉共進会」に出品するため、生産者たちは多くの手間暇をかけて肉質の良い立派な松阪牛を育てます。この特別な日に向けて優れた血統の雌の子牛を仕入れ、厳密な温度管理のもとで健康状態に細心の注意を払います。日々の飼料にもこだわり、愛情を込めて育てられた牛たち約50頭の中から、特に肉質が優れていると認められた8頭が「最優秀賞受賞牛」として選ばれます。最優秀賞を受賞した牛は、松阪牛の最高品質として評価され、セリにかけられます。
最優秀賞受賞牛を味わうことは、わたしたち消費者にとって特別な体験です。生産者たちの努力と松阪の自然の恵みが凝縮されたその肉質は、口に入れた瞬間に広がる芳醇な香りと深い旨みで、私たちを魅了します。こうした、生産者が約3年もの歳月をかけて育てた芸術品を味わうことで、わたしたちは生産者への感謝を伝え、その価値を次世代に引き継ぐことができるのです。
この特別な機会に、ぜひ「最優秀賞受賞牛」をご堪能ください。生産者たちの情熱が詰まった最高品質の松阪牛を、感謝の気持ちとともに味わうひとときは、貴重な体験となることでしょう。
最優秀賞受賞牛の特徴
まさに「肉質の品評会」とも言えるこの会で最優秀を受賞した貴重な松阪牛は、争奪戦のため仕入れも難しく、この時期にしか味わえない「牛肉の芸術品」と言えるでしょう。
では、大切に育てられた松阪牛の中でも「最高の肉質」と認められた「最優秀賞受賞牛」とは、いったいどれほどの味わいを持っているのでしょうか?
・ きめが細かく、繊細で美しい霜降り
・ 舌の上でとろける、まろやかで甘みのある上品な脂の旨み
・ 脂肪融点がひときわ低く、とろけるような口どけ
・ 肉の繊維が細かく、お箸で軽く切れてしまうほどの柔らかさ
・ 口に入れた瞬間に広がる甘く深みのある芳醇な香りとコク
特に、口に入れた時のとろけるような食感やあふれ出る濃厚な肉の旨み、鼻から抜ける芳醇な香りは、一度食べたら忘れられない至福のひとときを約束します。また、それまでの牛肉のイメージを覆してしまうほどのさらりとした牛脂は、しつこくなく、洗練された後味が心地よく残ります。この体験は最優秀賞受賞牛を味わった人だけが得られる特別なものです。
舌で感じる滑らかさ、鼻から感じる香り、口の中に広がるまろやかな余韻をぜひお客様の五感でご堪能ください。